そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

2017年7月の特に気に入ったアルバム

6月をすっ飛ばしますが、記憶も新しい7月はもうどっぷりラップものばかり聴いていた。

他のジャンルを聴く時にはあまりしないYouTubeのフル活用という音源の掘り方も始めた。単に新譜の発表がYouTube上でオフィシャルにかつ頻繁に行われているっぽかったので、それをひたすらプレイリストに突っ込んでBGM的に聴いている。

www.youtube.com

音源だけ聴いてても区別のつかなかった人達もこれで大分区別がつくようになって来た。それにしてもほとんどのMVの内容は金・女・ドラッグ&リッチな俺様のオンパレードで単純明快、質感もマイケル・ベイ(というか『バットボーイズ2バッド』)的で痛快ですらあります。 

2017年7月の特に気に入ったアルバム 

新譜を中心に聴きまくっていてまだまだまったく消化できていないのですが、アルバム単位だと最後にはいつもMigosに戻ってくる。Migosホントヤバい。

Culture

Culture

  • ミーゴズ
  • ヒップホップ
  • ¥1600

このアルバムはなんというかスゴイ。ずーっと聴いてる。いわゆる捨て曲なしというのはこれか、と。これ以前もいろいろと歴史があったヒップホップのサブジャンルとしてのトラップ・ミュージック、本やネットでの情報を頼りにいろいろと読んで勉強しているのですが、このアルバムがこのジャンルにどっぷりハマるきっかけにほぼ間違いないし、入口がこれでホントに良かったと思う。

シングルとしてMVが作られている曲群のカッコよさは言うまでもなく、まだMVになっていない曲たちもぜんぶしちゃってよ!と思っている。まさかの全曲MV、ぜんぜんアリ。

『Bad and Boujee』での登場の仕方にノックアウトされてオフセット大好きマンになってしまった。むちゃくちゃカッコいい。日本でのカラオケの合いの手みたいなアドリブの秀逸さも三連のグルーヴも、もうすっかり耳に馴染んでしまった。他のラッパーの作品にフィーチャリングされているだけでもう嬉しくなっちゃう。ずっと考えていたい。

 

という流れとはまた別に、かわいらしい感じの曲もけっこうあるなぁと思ってまとめたのがこちらです。 

自由が丘ラジオ №13

MigosやFutureなんかを選び出すともうアルバムそのままで良いってなっちゃうので、そこから少し離れた感じです。 

 

ちなみに、今月のミュージックマガジンの特集が「USヒップホップの現在」。

ミュージックマガジン 2017年 08 月号

ミュージックマガジン 2017年 08 月号

 

【特集】USヒップホップの現在

アメリカ黒人社会のムーヴメント=ブラック・ライヴズ・マターは音楽業界にも広く影響を与え、ケンドリック・ラマーを始め、ヒップホップ/R&Bにも多くの優れた作品が生まれた。2000年代以降、シーンを牽引しているトラップ・ミュージックはいまだ勢いが衰えず、ミーゴスなど次々と新たなスターを生み出している。西海岸ではジャズやエレクトロニック・ミュージックとの融合が進み、インディ・ロックとのかかわりを持つラッパーも増えてきた。めまぐるしく変化し、進化するUSヒップホップ。その現在を追う。

いろいろな意味でヒップホップ的な縛りから自由になってる(大和田俊之×長谷川町蔵)
トラップ・ミュージックとは何か(渡辺志保)
2013~2017年の重要アルバム・ガイド(池城美菜子、高橋芳朗、長谷川町蔵、二木信、和田哲郎、渡辺志保)

大好きな大和田さんと長谷川町蔵さんの名コンビの読みやすさ、渡辺志保さん渾身のトラップ・ミュージック総括と、またとない教科書のような特集でした。

まとまりがないですが、とりあえず以上です。