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そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

私どもの世代がきちんと『ハートカクテル』を受け継いでいかないといけないと思うんです。|『ハートカクテル』(kindle版)を買ったお話。

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わたせの出世作となったオールカラー作品。1983年(昭和58年)から『モーニング』に連載された。

ハートカクテル - Wikipedia

少し前にテイラー・スウィフトが『1989』*1なんてアルバムを出していましたが、そこに青春時代みたいなものが重なっていた人、特にバブルの世代だった人にとって振り返るには少し恥ずかしい時代が80年代だったと思っていました。

アダム・サンドラー*2が『ウェディング・シンガー』でやったような再評価だったり、80年代に恥ずかしい思い出実体験としての思い入れが無い世代のフィルターを通したリバイバルだったりを通してみても、90年代と違って80年代ってアクが強いというかなかなかスゴかったと思います。どんなことがあったか、ちょっとこのリンク先を観てみてください。

nendai-ryuukou.com

ちなみにこのサイト、スゲーオモロくて、年代ごとの流行(出来事)のページ観だしたらちょっと止まらなくなります。

 

閑話休題

 

そんな80年代にヒットしたマンガが『ハートカクテル』です。83年から89年まで連載してただけじゃなくテレビシリーズにもなったりして*3、なかなか話題になりました。 

もうこれは完全にノスタルジーなので、ある年代の人にかするかかすらないか程度のことなのですが、中学くらいの頃、この『ハートカクテル』が本当に好きでした。子どもにとってのいわゆる「オトナの世界」しかもカッコイイ世界が全て詰まっているような気がして単行本をよく読んでいました。お話しはたいてい彼氏と彼女がああだこうだしてハッピーエンドになったり好ましくない状況で終わったりと至ってシンプルな展開だと思うんですが、そのリズム感がなんともタマラナイのです。

ひとつひとつのエピソードの長さも絶妙で、マンガ版だと4ページしか無い。テレビアニメ版も3分無いくらい短いもの。


ハートカクテル vol.101 カシミア80%のコート - YouTube

今となってはシチュエーションやらなんやら化石クラスの味わいすら感じるものですが、こういうのが、実際にこんなことがあったかどうかは別としても、カッコイイと感じる時代が確実にありました。

単行本自体はもう絶版になっているのかな?Amazonなんかでは中古の物がまとめて上がっているようですが、実はkindle版が発売されていることを知ってしまいました。

とりあえず、と総集編っぽい3冊の一番初めを、100%のノスタルジーで購入し「ヨットロック*4」をBGMに読んでいたのですが、もうスイスイと恐ろしいスピードで進んでいく。1話自体が短いということだけではないと思うんですね、これ。

あっという間に読み終わってしまい、そのままつづく2冊も買って読み終えました。

「Sweet」は文字通り甘いエピソード中心、「Bitter」もまたほろ苦い(あるいは悲しい)エピソードが集まっており、「Ballad」はバランスよくといった感じ。どれもラブストーリーが基本です。起承転結もわかりやすい。

なんともいえないポップ感と、このマンガの持つ「間」みたいなもの、リズム感が本当に良い。

表層的にすら見えるのですが、それはあまり深く(多く)を語らないんですね。短い話だからというものあるでしょうが、それはきっと「クール」じゃないから。そのかわり小道具なり風景なりで匂わす。さらに「間」が話にググッと引き込んで最後のオチの部分に集中させる。ある種ラジオドラマというかラジオのCMになってるドラマみたいなノリがそこにはあります。

おとぎ話として捉えることも出来ますし、いやいやこれは完全ノスタルジーじゃないかともおもうけれど、なぜかそれだけで終わらせてはいけない気がしています。こういうクールさは残しておかなければいけない。

アーバンだったりシティ・ポップの再評価の流れ*5などでもうすでに再評価されているかもしれない『ハートカクテル』ですが、これね、私どもの世代がもっとしっかりとその良さを受け継いでいかないといけないんじゃないかな、と思うんです。

 

そのためには、私も総集編なんてヌルいこと言ってないで全巻揃えるべきじゃないのかな、って。

 

*1:

*2:大好き!さらにぜひ長谷川町蔵さんの名著は絶対読んでいただきたい! 

21世紀アメリカの喜劇人 (SPACE SHOWER BOOks)

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*3:ドラマ化すらされた!

*4:

*5:『Yacht Rock』なんかまさにそうですよね

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