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そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

日本のJuke/FootworkがRolling Stone誌に「Future Sounds」として取り上げられていた。

音楽
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www.rollingstone.com

スゴいことだと思います。

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アンダーグラウンドなシーンがオーバーグラウンドに発見される時、当然のごとく摩擦熱のようなものが発生して、関わる各所で良い悪いにかかわらず化学反応が起きると思いますが、私の好きな「日本のJuke/Footwork」はそういうのをいつもパワーにしてきたシーン/人々/音だと思っています。

シカゴという強烈なルーツ、親を持ちながらも、それに対するリスペクトと反骨精神みたいなものが同居していて、シェイクスピアクラスの愛憎劇を観るかのような音やシーンの展開の仕方は、頭で考えてできるものではないよなぁと唸ってしまいます。

私は2013年頃に日本のJuke/Footworkシーンを通じてJuke/Footworkという音楽に出会いました。その時の興奮は実はデジャヴのような経験でだからとても強烈に残っている。

これはもともと、1997年頃、電気グルーヴの『A』やコーネリアスの『ファンタズマ』、ケミカル・ブラザーズの大ブレイクやビッグビート旋風、さらにはヴァージン・メガストアエレキングのバックナンバーを取り揃えてくれていた新宿リキッドルームなどのおかげで後追いで知り得た「日本のテクノシーン」という言葉こそテクノだけれども刺激的な音楽やシーンのるつぼという桃源郷に恐ろしく興奮し、みずからも(生ぬるくも今現在まで続く趣味なのか何なのかわからない対象になった)DJなんてことに手を染め、「ここから音楽が生まれているんだ!!!」というヴァーチャル現場感という痺れまくった経験にダイレクトに起因したプラグ直結の感動が「日本のJuke/Footwork」に感じられたことが大きい。当時もそれをたどたどしく記しています。

www.dubstronica.com

 

特に最近、Juke/Footworkがオモロい。スゴいオモロイ。今更かもしれませんが、オモロくて仕方がない。

ハウスミュージックの生誕地であるシカゴのゲットーで純粋培養された異形のダンスミュージック。90年代に一世を風靡したゲットーハウスをそのままピッチアップさせ、BPM160オーバーにまで進化したのが”Juke”。そしてその”Juke”がダンスバトル用にトリッキーなリズムにビルドアップされたのを”Footwork”と呼びます。
Juke/Footworkとは(改訂版) | DUBLIMINAL BOUNCE

 

「Juke/Footwork」というのは、いち音楽ジャンルとして認識されていますが、その多様性というかなんでも取り込んでいく感覚、そしてそのシーンは近年稀にみる興奮感が覚えます。

 

本家シカゴのTraxmanなどを収めた2枚の秀逸なコンピレーションもかなり話題を集めましたが、ボクはその時わりと静観していました。変にシカゴ・ハウスやらゲットーハウスをかじっていただけに、この特異性みたいなものに気づかなかった。

最重要人物とも言われているTraxmanを買ったのもつい最近です。

 

    

 

じゃあ、この猛烈なJuke/Footwork熱はいったいなんなんだ?と考えてみると、本家シカゴ・シーンに勝るとも劣らない日本シーンの盛り上がり・クオリティとアイデア性の高さを感じてるから何じゃないかと思っています。

レーベル、アーティストともにものすごい勢いで良質なトラックをリリースしたり、素晴らしいアーティストを紹介し続けたりしてる。

そういうスゴいアーティストのことを少しでも知ってもらいたいんだけど、たくさんいすぎて嬉しい悲鳴なので、思い切って国産JukeだけのDJ-Mixを録ってみました。ノリノリで。

 

 

約60分、33曲のすばらしいトラックたち。ぜひ元曲を聴いてほしいので、可能な限り購入(入手)リンクをはってみます。iTunes Storeにあるものはそれを、ないものは購入可能なサイトにリンクしています。

01. おしずかにJUKE feat.尖閣 from 豆尖 (zionsoldier) / Hayato6go 
02. Down / PICNIC WOMEN 
03. Crash (instrumental) / DJ Aflow 
04. All Time / bbbbb 
05. I LOVE Guchon / ボビーオロゴン2世 
06. Milk Man_s Wife / PICNIC WOMEN 
07. よいよせんないでよ〜知らんぃ〜や Beat by Klone7023 / MVJIMOB 
08. ドラえもんFootwork音頭 / D.J.大山のぶ代 
09. Jazz and Gorge / Dubb Parade 
10. 恋・好き・トキメキ・JUKE (Love Love Throbbing Juke)/ CRZKNY 
11. Love Man / DJ Aflow 
12. Fallin’ / FRUITY 
13. 愛、丸首 トレーナー Beat by CRZKNY / MVJIMOB 
14. Apache / Satanicpornocultshop 
15. Promised Land / Hayato6go 
16. Boooogieeee / PICNIC WOMEN 
17. Spastike / Satanicpornocultshop 
18. borrrn sleppy (Fulltono original taste remix) / Satanicpornocultshop 
19. Night Summer / PICNICWOMEN 
20. Up’n Down / Uncle Texx 
21. Sex Swamp / Guchon 
22. Six Horns / Guchon 
23. Bad habit Beat by satanicpornocultshop / PUNPEE 
24. Go / Paisley Parks (Pan Pacific Playa) 
25. black / Ginger does’em all 
26. ASADOYA YUNTA (WATAPACHI Rework) / Okinawa Tradition 
27. year-end tax adjustment Beat by PICNIC WOMEN / Carios & DKXO 
28. borrrn sleppy / Satanicpornocultshop 
29. 産みの悦び Beat by 食品まつりa.k.a foodman / あべともなり 
30. charlie / Satanicpornocultshop 
31. Ask Your Ghost (instrumental) / Dubb Parade 
32. We Need Love / PICNICWOMEN 
33. テ◯ビ東京社員寮 based on trill story 2009 / trinitytiny1

中にはフリーのアルバム(音源)も含まれているのですが、とにかくそのリリース量たるやハンパない!

Booty TuneSHINKARONと言った良質レーベルから、PICNIC WOMEN、Uncle Texx、CRZKNY、食品まつり a.k.a. foodman、Dubb Paradeのようなシカゴも真っ青なカッコイイアーティストたち、はたまた日本発という意味ではブンブンサテライツ以降もっとも重要じゃないか思うバンド、Satanicpornocultshop(略してサタポ)はライブが恐ろしくカッコイイし、世界初Juke/Footworkとラッパーのコラボ『160or80』なんかはヤバイトラック揃いで、個人的には「もうブギーバッグの幻想を追うの、やめていいんだよ」とアラフォーに優しくささやいているんじゃないかと思うようなキラートラックの「year-end tax adjustment Beat by PICNIC WOMEN」はCarios & DKXOという奇跡的なコンビが新しいクラシックを産んでいます。もはやベテランと言ってもいいんじゃないかと思うGinger does’em allのJukeなんか黒すぎて彼の本気が垣間見れます。

 

satanicpornocultshop live kyoto bule eyes 2012

youtubeより。RSSリーダーでは表示出来ないことがあります。 表示出来ない場合はこちら

 

 

 

 

もう自分のテンションが気持ち悪いくらいJuke/Footworkをとりまく日本のシーンが好きなんですが、その重要人物たちが勢揃いするイベントがあってですね、 これ、いかないわけにはいかないんですよ!

 

SHIN-JUKE CRZKNY×Satanicpornocultshop double release party!!! | DUBLIMINAL BOUNCE

「SHIN-JUKE CRZKNY×Satanicpornocultshop double release party!!!」
2013/2/24(sun) @新宿LOFT 
OPEN/START 14:30/15:00 
ADV/DOOR 2500円/3000円

ACT 
CRZKNY 
Satanicpornocultshop 
Paisley Parks(PPP) 
D.J.April 
D.J.G.O 
D.J.Kuroki Kouichi 
Fruity 
hanali 
掟ポルシェwithニコル(愛犬) 
themornings 
SMOKIN`IN THE BOYS ROOM 
どついたるねん 
Have a Nice Day! 
YAHMAN(Tribal Connection) 
and more more more !!

 

生サタポとかホントヤバイです。「borrrn sleppy」(勝手に「偽ボーン」と呼んでる)なんか聴いたらもう・・・!!!

そして、このイベント、更に凄いのが日本のJuke/Footworkシーンが無視することの出来ないジャンル「Gorge」のトップ・ゴルジェ・ブーツィスト「hanali」もライブ参戦してる。

シカゴで生まれ、まもなく日本もものすごい勢いで追随するどころか、日本なりのシーンの成長を見せているJuke/Footwork、目が離せないというか好きすぎて困ります。

※当時のMix、再アップしてみました。よろしければ。

それによって明らかに耳が拡張されただけじゃなく、震えるような現場感などもたびたび経験できて、ただの音楽ジャンル・シーンとはもう言い切れない魅力を感じています。特に私がボケたおじいちゃんのように事あるごとに口にする「Shin-Juke Vol.2ほんとヤバかった」というフレーズが抗えない現場感は麻薬クラスで、ここ最近ではHave a Nice Day!のリキッドルームでのリリパがまさにそれだったんですが、それすらも「日本のJuke/Footwork」を通じて出会っている。 

dubstronica.hatenablog.com

よし今日はなにか生まれるぞ!って意気込んでいくわけじゃなく、ただただ楽しみにしているから出向くわけであって、いざ行ってみたらヤバくて「オイ!誰か音楽かけろ音楽⤴︎(声:窪塚洋介)」ってテンションになるわけですね。

hase0831.hatenablog.jp

クラウドファンディングでお金を集めて、フリーのリリースパーティをやるアーティストがいる、ということは何となく聞いていたのですが、それがHave a Nice Day!とは結びついていなくて、あれっこの人たち、Shin-jukeとエグフェスで観た気がする、あれあれ?という感じで、ドミノがパパパッと倒れていくみたいにいろんな線がつながり、これはなんらかの思し召しだから行くしかない!と決意。

前出のRolling Stone誌は「Future Sounds」として「日本のJuke/Footwork」を紹介しています。日本のJuke/Footworkシーンは私が知っている限りでも(つまり狭義)、メジャーアーティストによってそのFootwork(シカゴフットワーク)というダンスがテレビで紹介されたり、ジャンルをまたいだ共演が話題になったりしてきました。そういう延長線上に今回のRolling Stone誌掲載がある感覚です。

matome.naver.jp

mikiki.tokyo.jp

現在形のシカゴフットワークというダンスに触れられるKATA Footwork Club / Battle Train Tokyoという存在や、日本各地の独創的なJuke/Footworkアーティストの活動無しではこういう成果は生まれないでしょうし、常に現在進行形で色々なことが起こり続けている、清濁併せ呑みながらそれがしかも刺激的な状況をキープし続けているのがこの「日本のJuke/Footwork」の末恐ろしいところ。

誰かがなにか聴いたことがない音楽に出会う時、それはいつもFuture Soundsだし、私にとっては深くハマっていくキッカケとも言える名盤『160or80』のひりひりする感触なんて永遠のFuture Soundsで、未だにCarios & DKXO Feat. Picnic Womenの『Year-end tax adjustment』を聴けば間違いなく泣きそうになる。 

160Or80

160Or80

  • Various Artists
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1500

音ということであれば、たとえば、もしかしたらけっして新しくはないのかもしれないけれど、今の私にとってTheater 1が毎月リリースする音はまさにFuture Soundsです。

だけど、音に限って伝えようとするとこの「日本のJuke/Footwork」というものはなんとも上手く伝えられない気がします。音だけじゃないんだ、もっとあるんだ、ヤバいんだ!という感覚。 

そう考えてみると、「Future Sounds」という言葉は、私がかつてテクノに感じた未来感、音にかぎらず何かが生まれるぞヤバい!っていう感覚、それをあらわすにはとてもわかり易い言葉だなと思います。「日本のJuke/Footwork」というのはそういう「Future Sounds」が生まれる土壌のようなものになっているんだなと思うとこれからも目を話すことが出来なくなってしまいます。

そういうものがRolling Stone誌を通じて多くの人に伝わるというのはやっぱり、スゴいことだと思います。

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